ドスパラ raytrek R5を購入!
2021年10月に動画編集用のノートパソコンを新たに新調しました。
といっても中古の1年落ちパソコンです。
購入したノートパソコンは、ドスパラのraytrek R5 メモリ32GBというモデル。
こちらは2020年9月24日に発売されたモデルで、今は販売終了。
raytrek R5の現行モデルは、raytrek R5-TA5と、raytrek R5-TA6。
1つ前のモデルがraytrek R5-CAとなります。
今回なぜ1年前のaytrek R5を購入したのか?
・・・
それは資金的な都合です!笑
それと、これで十分だろう!っという思惑?算段?もあったからです。
ドスパラ raytrek R5の購入目的
今回raytrek R5の購入目的は、
外出先でEDIUS Pro 9 のマルチカム編集を快適に行いたいというもの。
まず結果から先にいうと、完璧ではないが、そこそこ使えるかなという印象です。
※訂正:詳しくは後ほど書きますが、必要十分でした。
編集内容
編集内容は幼稚園の運動会の編集。
素材は1920×1080 60iが3カメ分と、1440×1080 60iが1カメ分。
合計カメラ4台分のマルチカム編集。
編集ソフトはEDIUS Pro 9で、シーケンス設定は1440×1080 60i。
予算の都合上、マルチカムのカットの切替だけで、音や色味明るさなどの調整はなし。
プラス、簡単なオープニングとエンディングの制作。
素材のフォーマットに関して
今回編集のみ請け負ったのですが、元データがフォルダ丸ごとではなく、メタデータなしの映像データのみが送られてきました。
(ファイルのつなぎ目の途切れたりと余計なトラブルの元なので、データは元のフォルダごと丸々送ってほしい…。EDIUS Pro 9では今のところありませんでしたが…)
なので、詳しい撮影フォーマットは分かりませんが、拡張子が.m2tsなので、おそらくAVCHDで撮影されたものだと思います。
ココに注意
圧縮率などの影響なのか、AVCHDはデータ容量は軽いがmp4などに比べると編集時は重いです。
特にPremiere Proで編集すると、より顕著に編集が重くなります。
(以前同じような編集をPremiere Proでやったときは、頻繁にフリーズしたので、一度プロキシを作成してからやらざるを得ませんでした。)
EDIUSであれば割とサクサク動きます。
raytrek R5でマルチカム編集は快適に出来たのか!?
そんなEDIUS Pro9での4台分のマルチカム編集は、
マルチカムモードだと編集点を再生する際にちょっとだけ引っかかります。
※訂正:設定をいじれば、2倍速でも引っかからず快適に編集できる。
設定方法
システム設定→インポーター/エクスポーター→AVCHD、HEVC→ハードウェアデコードを使用するのチェックを外す
CPUとNVIDIA製GPU、EDIUSの相性が悪く?不具合が起きてるようで、下記の動画参考にEDIUSの設定を変更したら、問題は解消されました。
参考動画↓
マルチカムモードを通常の編集モードに切替えれば、特に引っかかることなく、普通に再生できます。
マルチカムモードでも編集点を追加する際には引っかからないので、なんとかなります。
少し面倒ですが、確認再生は通常モードにすれば良い。
※訂正:設定をいじれば、マルチカムモード2倍速でも引っかからずに再生できる。
2倍速での再生は、通常の再生とあまり変わらない印象。
最初、外付けのM.2 SSDで編集してた(USB Type-C)ので、転送速度の影響かなと思いましたが、内蔵の.M2SSDにデータを移しても引っかかりは解消されませんでした。
EDIUSはグラボよりもCPUの影響を受けるらしいので、おそらくはCPU性能がちょっと足りないんだと思います。
※訂正:現在使用している5年前のデスクトップPCと比べたら、ノートパソコンであるraytrek R5のほうが高性能でした笑。GPUはデスクトップのほうが上。
raytrek R5と5年前のデスクトップを比較
・raytrek R5のCPU性能評価(CINEBENCH R23)
(Core i7-1087H/8コア16スレッド、GeforceRTX2060)
・5年前のデスクトップPC(GALLERIA ZZ)のCPU性能評価(CINEBENCH R23)
(Core i7-8700K/6コア12スレッド、GeforceGTX1080Ti)
・raytrek R5のGPUグラフィック性能評価(3DMark Time Spy)
(Core i7-1087H/8コア16スレッド、GeforceRTX2060)
・5年前のデスクトップPC(GALLERIA ZZ)GPUグラフィック性能評価(3DMark Time Spy)
(Core i7-8700K/6コア12スレッド、GeforceGTX1080Ti)
raytrek R5の総評
約14万のノートパソコンでここまで出来れば十分かなと感じました。
キーボードが独特で打ちづらいときもありますが、
私の使用環境には耐えられそうです。
※訂正:14万のノートパソコンでは十分すぎる性能。キーボードの操作性を除けば…快適。
簡単なカラコレ程度は大丈夫そうだが、音の調整でエフェクトやプラグインを使うと厳しいかも。もしやる際は、カット編集がOKになったあとにまとめてかけるしかないですね。
※訂正:試しにテストしてみましたが、これに簡単なカラーコレクション(色や明るさ調整)程度は問題なくいけます。
音の調整にパラメトリックイコライザーやloudmax64を素材すべてにかけても、問題なく倍速再生できました。
ココに注意
尚、電源がとれていないと性能が下がります。
下記はACをコンセントに繋がず電源節約モードでCINEBENCH R23をテストした結果。
今回、raytrek R5を中古で約14万円で購入しましたが、
最終的にはプラス2万程でM.2 SSDを内蔵に追加したので、
スペックとキーボードが良くなってる現行モデルを買っても良かったかなと少し後悔してます…
(M.2 SSDを追加したのは、外付けSSDだと転送速度に多少不安があったため)
私と同じような使い方をする方は、
今買うなら中古ではなく現行モデルR5-TA5をおすすめします。
さらにハードに重いデータを扱う方は、Thunderbolt4搭載のR5-TA6がおすすめです。
現行モデルの魅力と比較
1.転送速度が早い
raytrek R5:USB3.2 Gen1 TypeC(最大5Gbps)
raytrek R5-CA:USB3.2 Gen2 Type-C(最大10Gbps)
raytrek R5-TA5:USB3.2 Gen1 Type-C(最大10Gbps)
raytrek R5-TA6(上位モデル):Thunderbolt4(最大速度40Gbps)
5Gbpsでも十分ではあるが、10Gbpsは欲しかったかも。
Thunderbolt4(最大速度40Gbps)は、あれば嬉しいが自分にはオーバースペック。
Thunderbolt4は、大きいデータを頻繁に扱う方におすすめ。
他インターフェースと外観
外観はraytrek R5です。
↓天板
↓裏(傾斜をつけるものを後付してます)
↓キーボード
↓カメラ(ディスプレイ下部にある)
↓閉じた状態表
↓閉じた状態裏
↓右インターフェース
↓左インターフェース
R5-CA以降大きな変更は、HDMIが2.0から2.1に変更、miniDPが廃止されたぐらいでしょうか。正直私はあまり気になりませんでした。
raytrek R5:USB2.0 x1、USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen1 Type-C x1、miniDP1.2 x2、HDMI2.0 x1、 マイク入力 x1、ヘッドフォン出力 x1、SDカードリーダー、LANポート×1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、WEBカメラ(液晶パネル上部)
raytrek R5-CA:USB 2.0x1、USB 3.2 Gen1 Type-A x2、USB 3.2 Gen2 Type-C x1(DisplayPort 1.4対応)、HDMI 2.1 x1、マイク入力 x1、ヘッドフォン出力x1、SDカードリーダー、LANポート×1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、WEBカメラ(液晶パネル下部)
raytrek R5-TA5:USB 2.0x1、USB 3.2 Gen1 Type-A x2、USB 3.2 Gen2 Type-C x1(DisplayPort Alt Mode対応)、HDMI 2.1 x1、マイク入力 x1、ヘッドフォン出力x1、SDカードリーダー(USB2.0インターフェイス)、2.5Gb Ethernet対応LANポート×1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、WEBカメラ(液晶パネル上部)
raytrek R5-TA6:USB3.2 Gen2 Type-A x1、USB 3.2 Gen1 Type-A x2、Thunderbolt 4 x1 (USB4 / DisplayPort Alt Mode対応)、HDMI 2.1 x1、マイク入力 x1、ヘッドフォン出力x1、SDカードリーダー(USB3.2 Gen1インターフェイス)、2.5Gb Ethernet対応LANポート×1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、WEBカメラ(液晶パネル上部)
2.キーボード配列がマシになった
raytrek R5:ENTERキーが横に細長いなど、英字配列をベースにしたクセのあるキーボード。
raytrek R5-CA以降:ENTERキーが大きい日本語配列を採用し、タイピングもしやすくなった。
尚、どのモデルもテンキーがついている。
3.CPU
(THE比較さんのサイトを参考にしています)以下を参考に比較すると、正直そこまで大きな差は感じない。
raytrek R5:Core i7-10875H(8コア16スレッド)
CINEBENCH R23 マルチコア:10070
シングル:1311
(引用:THE比較さんのサイト)
raytrek R5-CA:Core i7-10875H(8コア16スレッド)
CINEBENCH R23 マルチコア:8769 [Turbo Mode]、8461 [Game Mode]
シングル:1258 [Turbo Mode]、1252 [Game Mode]
(引用:THE比較さんのサイト)
raytrek R5-TA5、R5-TA6:Core i7-11800H(8コア16スレッド)
CINEBENCH R23 マルチコア:8199 [ゲームモード]、4495 [エンターテイメント]
シングル:1516 [ゲームモード]、1258 [エンターテイメント]
(引用:THE比較さんのサイト)
raytrek R5-TA6:Core i7-11800H(8コア16スレッド)
CINEBENCH R23 マルチコア:11585 [ターボモード]、8957 [ゲームモード]
シングル:1510 [ターボモード]、1510 [ゲームモード]
(引用:THE比較さんのサイト)
4.グラフィックボード
raytrek R5-TA5は、逆にraytrek R5よりも性能が落ちている。GPUを重視するならTA6を購入するのが良さそう。
raytrek R5:GeforceRTX2060 6GB
3DMark Time Spy:6138
(引用:THE比較さんのサイト)
raytrek R5-CA:Geforce TX 3060 6GB
3DMark Time Spy:8228 [Turbo]raytrek R5-TA6
(引用:THE比較さんのサイト)
raytrek R5-TA5:GeForce RTX 3050 4GB
3DMark Time Spy:4750 「ゲームモード」、4484 「エンターテイメント」
(引用:THE比較さんのサイト)
raytrek R5-TA6:GeForce RTX 3060 6GB
3DMark Time Spy:8297 [ターボモード]、8293 [ゲームモード]
(引用:THE比較さんのサイト)
5.メモリ
おそらくどのモデルも16GB or 32GBから選べる。
6.ストレージ
どのモデルも共通:512GB NVMe SSD or 1TB NVMeSSD
(※保証は対象外になってしまうが、M.2 SSDは自分で1枚追加可能。)
読込速度3200MB/s、書込速度3000MB/s
7.モニター
どのモデルも共通:15.6インチ、ノングレア液晶、sRGBカバー率99%、
1920×1080フルHD、リフレッシュレート 60Hz
8.サイズ、重量
数ミリ数グラム程度は変わるが、サイズや重量はほぼ変わらない。
360 × 244 × 20mm、約2.0kg
15.6インチの高性能PCにしては比較的軽い方。
ギリ持ち運べるかな~というサイズと重さです。
macと比較:
13.3インチ MacBook Air(2020年) 304.1 ×212.4 ×16.1 mm、1.29 kg
16.0インチ MacBook Pro 16(2021年) 355.7 ×248.1 cm×16.8 cm、2.1 kg
9.電源
raytrek R5、R5-CA、R5-TA6:ACアダプター (180W)
raytrek R5-TA5:ACアダプター (120W)
このぐらいの出力になってくると、コンセントの無い場面ではモバイルバッテリーではなく、ポータブル電源が必要となる。
以上、
ドスパラ raytrek R5 でEdius Pro9 のマルチカム編集は
余裕でこなせます!
もちろん現行モデルのraytrek R5-TA5、raytrek R5-TA6でも大丈夫でしょう!
参考になれば幸いです。